内に在る

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痛い。
竹の子を炊く時に
鷹の爪を指で摘まんだことを忘れて
瞼を掻いた。
痛くて涙が止まらない。
困ったもんだ。

あっ、二時四十分。

この日のこの時間を
どんな気持ちで迎えるのか…
実は不安だった。

去年の今日のこの時間、
私が腹をくくり
この時間は決められた。
枯れ枝のようにカサカサになった
母の左腕に
最期の注射の針が刺され
母は最期の言葉を医師に遺した。
ありがとう。
そして十も数え終わらないうちに
旅立つ為の深い深い眠りについた。
それから
約九時間 ただただ
母の胸元の呼吸の波を見つめ続け
その上下する動きが
出来るだけ長く続いてくれることを
静かに 強く願い続けた。

…一年。
今、
泣いてるのは
辛いからではなくって、
痛いから。
私らしくて良いや…(苦笑)

温い手を
生の声を
腹が立つけど
厳しく叱ってくれるひと言を
どんなに必要とすることがあるか
それは、もう 毎日の中にあり過ぎて
数えきれないくらいだけど、
今 こうして
竹の子を焚き付けながら
「竹の子のアクはナ…」
「鷹の爪を入れるとナ…」
母の言葉をひとつひとつ
引っ張り出しては なぞり
なぞりながら
で、次は?と問いかけている。

在るんだな〜 私の中に。

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